雨はまだ降り続いている…〜秘密の契約結婚〜
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次の日の朝を迎えた…。今日は私の実家へ挨拶をしに行く日。
昨日も昨日で緊張したが、今日も今日で緊張する。
自分の親を欺くと思うと、簡単に嘘がバレそうで。どうかバレないことを願った。
「おはようございます…」
先に起きていた悠翔さんに声をかけた。
すると悠翔さんが私の声に気づいて振り返ってくれた。
「おはよう、奈緒」
朝から爽やかな表情で挨拶をしてくれた。
そんな悠翔さんにドキッとした。
「今から朝食を作りますので、少々お待ちください…」
悠翔さんを待たせてしまっているので、慌てて朝食の準備を始めた。
悠翔さんは拘りがないので、その日の気分でパンかご飯のどちらかを選ぶ。
今日は実家に帰るので、あまり時間がないから簡単に済ませられるものにしたいのでパンにしよう。
トースターで食パンを二枚焼く。その間に目玉焼きとベーコンをフライパンで焼く。
ちょうど目玉焼きとベーコンが出来上がったタイミングで、コーヒーを淹れ始める。
淹れ始めた瞬間、コーヒーの良い匂いが充満し、その匂いに朝から癒された。
「お待たせしました。どうぞ召し上がってください」
先に悠翔さんの分の朝食を運ぶ。そして最後に自分の分の朝食を運ぶ。
悠翔さんはいつも私が運び終えるまで待ってくれている。
先に食べてくれてもいいのに。申し訳ないなと思いつつも、こうやって一緒に食べられるのが嬉しい。
「いただきます…」
悠翔さんが先に手を合わせてから食べ始めた。
私も悠翔さんに続いて手を合わせてから、「いただきます」と言って食べ始めた。
特に凝った朝食ではない。何鉄もない朝食だ。それを「美味しい…」と言って食べてくれる。
作った側としてはそう言ってもらえて嬉しい。また料理を頑張ろうと思える。
「ごちそうさまでした…」
悠翔さんはあっという間に食べ終えてしまった。
悠翔さんを待たせるわけにはいかないので、私も慌てて食べ終えた。
食事を終えると自分の食べ終えたお皿と悠翔さんの食べ終えたお皿を運び、洗い物を始めた。
そんなに大した量の洗い物ではないので、すぐに洗い物は終わった。