【短】卒業〜飯田理子の場合〜
「でも…佐伯さんは?……この前裏庭で抱き合ってたよね…?」

彼は目を丸くすると、合点がいったとばかりに頷いてみせた。

「確かにそんな事あったな。あれは…あ〜変な誤解すんなよ。あいつ、従姉妹なんだよ。で、カレシと上手くいってないから慰めろって言ってきて、ノリでああなっただけ。ガキの頃から知ってるし、お互いにそんな感情ないから!」

言葉を失うとはまさにこの事だなと思った。

じゃあなんだ、私は彼が従姉妹とじゃれあってる姿を見て勝手に誤解して、別れるとか騒いだ迷惑な彼女ってことになる。
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