獣と呼ばれる冷酷総長はベルに真実の愛を求める
交渉成立
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いつもよりふかふかで大きなベッドに、太陽の光で目が覚める。
眩しすぎてもう一度目を瞑りたくなるほど眩しい。
昨日は、あの後荷物を取りに行って隼太くんに今私がいる部屋を案内されて眠りについた。
私の部屋は、皆が集まる部屋の隣にあってその隣の部屋は晴人くん、輝くん、颯くんと並んでいるらしい。
隼太くんは、皆の集まる部屋の奥にもうひとつ扉があってその向こうで過ごしていると聞いた。
「なあちゃん、おはよう。よく眠れた?」
「輝くん、おはよう。おかげさまで眠れたよ」
「ポンコツはなんでそんな変なカッコしてんの?余計にブサイクなんだけど」
「いや、これはスカートの丈短いし胸元も空いてるから隠してるの…っ」
結局自分のいつもの制服は、バイト先に置いてきてしまった為、回収不可能だった。
覚悟を決めて着たものの、やっぱり恥ずかしくて急に腹痛が起きた時のような屈んだ体制なのだ。