獣と呼ばれる冷酷総長はベルに真実の愛を求める
どれくらい経ったかはわからなかったけど、仕上げに軽くちゅっ…と唇に触れてやっと離れる。
「これに懲りたらもっと上手くやろうね?」
まず隼太くんが寝起き悪いのがいけないのに…と思う。
そのまま彼は幹部室の方へ行ってしまって、追いかけるようについて行ったのが間違いだった。
さっきまで私は、隼太くんにキスされていて沸騰寸前だった顔が、あの短時間で戻るはずがない…!
その証拠に、晴人くんたちニヤニヤしてるし嵌められたと察した。
ひ、ひどい…っ、晴人くんたちはこうなる事を知ってて、敢えて頼んで2人も止めてくれなかった…。
隼太くんは、昨日座ってた場所に腰をおろしていて重要な願いを聞いてもらうために、向かい合うように机を挟んで座る。
「そんなそわそわしてたら、だいたい予想はつくけど…いいよ、言いな?」
いざ座ってみたらどうやって説得するか何も考えてなくて、それが私の行動で隼太くんにはお見通しだったみたい。