リアル・アクション・アプリ
☆☆☆
昨日私達が感じた違和感の正体はこれだ。
五十嵐花子のお墓の前に立ち、私と昇はジッと足元を見つめた。
そこは本来石がちゃんと閉じていなければならない場所だった。
納骨をしたあと開くことは滅多に無い。
納骨室と呼ばれる空間の蓋が少しだけ横にずれているのだ。
「この中にきっとなにかがあるはずだ」
昇はそう言うと両手で石の蓋を押し始めた。
けれどその石はかなり重たくて簡単には動かすことができない。
私は昇の横から手を伸ばし、同じように蓋を押した。
ふたりがかりで蓋はようやくスライドしていく。
ゴゴッと低い音を立てて半分ほど開いた時、信じられない光景がそこに広がっていた。
「なんだよこれ……」
五十嵐花子の骨が入っている箱が真ん中にあり、それを取り囲むように四方の壁に御札が貼られているのだ。
昨日私達が感じた違和感の正体はこれだ。
五十嵐花子のお墓の前に立ち、私と昇はジッと足元を見つめた。
そこは本来石がちゃんと閉じていなければならない場所だった。
納骨をしたあと開くことは滅多に無い。
納骨室と呼ばれる空間の蓋が少しだけ横にずれているのだ。
「この中にきっとなにかがあるはずだ」
昇はそう言うと両手で石の蓋を押し始めた。
けれどその石はかなり重たくて簡単には動かすことができない。
私は昇の横から手を伸ばし、同じように蓋を押した。
ふたりがかりで蓋はようやくスライドしていく。
ゴゴッと低い音を立てて半分ほど開いた時、信じられない光景がそこに広がっていた。
「なんだよこれ……」
五十嵐花子の骨が入っている箱が真ん中にあり、それを取り囲むように四方の壁に御札が貼られているのだ。