リアル・アクション・アプリ
☆☆☆
学校での出来事と私の様子がおかしいことで、ついに【R‐リアル】のことを説明することになってしまった。
「1日1回通知がきて、そこに書かれている通り行動して、動画を投稿するの。100ポイント貯めたら一千万円って書いてあるから、つい」
好奇心でゲームを始めてしまったことを正直に告白していたとき、お父さんは腕組みをしてジッと目を閉じ、お母さんは私のスマホを見つめていた。
「ゲームに3回失敗したら死ぬ? そんな馬鹿な話があるか!」
「で、でも本当に菅原先生と中条先輩は死んだんだもん!」
叫びながら涙が頬を流れていった。
本当のことを言ったのに信じてもらえないショックが大きかった。
「瞳、それはただの偶然よ。怖くてショックだったと思うけれど、このゲームはなんの関係もないの」
「でも、お母さん!」
美穂だっていなくなってしまった。
それはわかっているはずなのに、やっぱり信じてくれない。
「しばらくスマホは取り上げる。頭を冷やしなさい」
お父さんが私のスマホをお母さんから受け取る。
「それならいっそスマホを壊してよ! そうすればきっと【R‐リアル】をやめることができるから!」
「なにをバカなことを言ってるんだ。もういい。宿題に戻りなさい」
すがるように言った私の言葉を一蹴して、お父さんは私のスマホを持って寝室へと入っていってしまったのだった。
学校での出来事と私の様子がおかしいことで、ついに【R‐リアル】のことを説明することになってしまった。
「1日1回通知がきて、そこに書かれている通り行動して、動画を投稿するの。100ポイント貯めたら一千万円って書いてあるから、つい」
好奇心でゲームを始めてしまったことを正直に告白していたとき、お父さんは腕組みをしてジッと目を閉じ、お母さんは私のスマホを見つめていた。
「ゲームに3回失敗したら死ぬ? そんな馬鹿な話があるか!」
「で、でも本当に菅原先生と中条先輩は死んだんだもん!」
叫びながら涙が頬を流れていった。
本当のことを言ったのに信じてもらえないショックが大きかった。
「瞳、それはただの偶然よ。怖くてショックだったと思うけれど、このゲームはなんの関係もないの」
「でも、お母さん!」
美穂だっていなくなってしまった。
それはわかっているはずなのに、やっぱり信じてくれない。
「しばらくスマホは取り上げる。頭を冷やしなさい」
お父さんが私のスマホをお母さんから受け取る。
「それならいっそスマホを壊してよ! そうすればきっと【R‐リアル】をやめることができるから!」
「なにをバカなことを言ってるんだ。もういい。宿題に戻りなさい」
すがるように言った私の言葉を一蹴して、お父さんは私のスマホを持って寝室へと入っていってしまったのだった。