恋しちゃってもいいですか？

「チッ　チッ　チッ。実はおるんよなそんなやつ。しかもこのクラス。」

「「…えーーー！！！？？？」」
「そうやねん。おるねん。学園の王子が。腹立つもんやのぉ。俺の価値を下げるような男。」
本気でイケメンを恨んでる洸。その発言も態度も演技じゃない。

「因みに俺は洸の王子様探しに付き合わされたってわけ。」
「あらお気の毒に。」
「お疲れ様です。」

とは言いつつも実は俺も学園の王子がどんなやつかは少し気にはなっていた。みんなカッコいいとか言うけど実際そうなのか，どんな性格なのか，などなど色々気になる。だからまあ本当はもっとゆっくり学校に行きたかったけど洸の王子様探しに付き合ったってこと。

なーんて思ってたらそれらしき人間がやってきた。