溺れる旋律の中で
私は今、響鳴学園という高校に通っている。
「おはよう~」
朝から元気に過ごそうと思いつつ、
隣の席をチラリとみる。
隣の席は不登校生の席らしい。
そんな人の席なんているのかなと思うが、
たまに来るらしい。
そして、今日は音楽、理科、体育、数学、学活の五時間授業だ。
一時間目の音楽では合唱曲『空に響け』の練習。
私のパートはソプラノ。
「風がそっと揺らした 校庭の木陰で」
「夢を語ったあの日の 君の笑顔が眩しい」
「遠い空を見上げて 胸に灯した希望」
そして、やってきた放課後。
音楽室に残り「闇に咲く花」の伴奏を弾こうとすると。
ガラガラガラ。
すると入ってきた男子生徒は何も言わずに、
指揮をとる練習を始めた。
「ねぇ、」
そう、話しかけるも彼は何も言わない。
「おはよう~」
朝から元気に過ごそうと思いつつ、
隣の席をチラリとみる。
隣の席は不登校生の席らしい。
そんな人の席なんているのかなと思うが、
たまに来るらしい。
そして、今日は音楽、理科、体育、数学、学活の五時間授業だ。
一時間目の音楽では合唱曲『空に響け』の練習。
私のパートはソプラノ。
「風がそっと揺らした 校庭の木陰で」
「夢を語ったあの日の 君の笑顔が眩しい」
「遠い空を見上げて 胸に灯した希望」
そして、やってきた放課後。
音楽室に残り「闇に咲く花」の伴奏を弾こうとすると。
ガラガラガラ。
すると入ってきた男子生徒は何も言わずに、
指揮をとる練習を始めた。
「ねぇ、」
そう、話しかけるも彼は何も言わない。