モデルなんてできません

お昼休みにいつものベンチで昼食をとる
今日は朝忙しくていつにも増してお弁当に気合いが入っていない
‘まあいっか、私しか食べないんだし‘と1人手抜き弁当に納得する私

「で、夏樹さん昨日何があったんですか？大体想像はつきますけど、何もなかったとは言わせませんよ？」
久美ちゃんは‘ほらほら‘と私を指でツンツンしながら楽しそうに質問した

‘実は、、‘と昨日の一部始終を話す私　　
話すのがとても恥ずかしかった　

「え〜、キス！？」
久美ちゃんは思った通りの反応だ
だから言いたくなかったのに
‘久美ちゃん他の人に聞こえちゃうよ‘と久美ちゃんの大声をまた静止し、私達はひそひそ声で話す

「キスってまだ初デートじゃないですか？1日にして凄い進展ですね？しかも変身てシンデレラみたい」
久美ちゃんはまた大興奮だ

「進展したのかどうか？一日中ずっと夢の中にいるみたいで、あんまり現実味もなくて、あのキスも嘘だったんじゃないかとすら思っちゃって。素敵な服着て、ディナーして、まるで自分が魔法にでもかけられたような気分になってたけど、私一人で舞い上がってて、京介くんが本当はどう思ってるのか真意は分からないしね。」
そう言って私はまたお弁当を食べ始めた

「それなら聞いてみたらいいじゃないですか？次会う約束してないんですか？」と久美ちゃん
「京介くん忙しいし、なんか私から会いたいっていうのも気が引けて、自分からあんまり連絡できてないんだよね」
‘京介くんのこと困らせたくないしね‘と付け加えた