【プロット】痩せぎす妻は、冷酷な心臓外科医に執愛を餌付けされる
【主要キャラクターの説明】

①琴寄一穂(ことより いちほ)
〇役割:主人公
〇性別:女性
〇年齢:25歳
〇外見:黒髪、黒目、ロング、おとなしくて地味
〇身長/体重/体型:156cm/45kg/痩せ型
〇性格:内気、自分に自信がない
〇仕事:医療事務(派遣)
〇家族構成
・自分
・母
・父は死去(心筋梗塞で、高校入学時に死去)
〇悩み
・葉田武夫に言い寄られており、困っている
・太るのが怖く、満足に食事が取れない
〇背景:
・父の病気の不安と死のショックで太ってしまい、高校時代にいじめられていた
・母には心配をかけないため、いじめのことは隠して我慢していた
・懸命に努力して、短大入学のときには痩せることができた。だが、それ以来、太るのが怖くてずっと食が細い生活を送っている
・就職率が高かった地元の医療系短大卒
・未だに、いじめのフラッシュバックに苦しめられている
・普通の食事も太りそうで怖く、量を食べられない
・颯と再会したことで、少しずつ体力と気力と健康を回復していく

②城宝颯(じょうほう はやて)
〇役割:ヒーロー
〇性別:男
〇年齢:34歳
〇外見:黒髪、黒目、狼っぽい雰囲気、目つきは鋭い
〇身長/体重/体型:180cm/75kg/細マッチョ体型
〇性格:冷酷、厳しい(一穂に対してだけは、激甘。ヤンデレ気質)
〇仕事:心臓血管外科医で、エース医師
〇家族構成
・自分
・父:医者(臨床系の大学教授)
・母:医者(研究系の大学教授)
〇悩み
・再会した一穂が著しく痩せ細っていること
・家族から早く結婚しろと言われることと、病院内での女性からの求愛が煩わしい
〇背景:
・医師家系で、実家は資産家。本人の収入も医師の中でもさらにトップクラス
・病院内外で有名な医師で、色んな人から求愛されている。その反面、女嫌いでも有名。周囲とは、仕事関係の会話をするだけ
・高校時代、担任だった一穂の父に勉強面などでお世話になっていた
・医者の両親に言われるまま医者になったけど、研修医の頃は患者も診療もそれほど好きじゃなかった。クレーマーみたいな人が多く、精神的に疲れていた。研修医が終わったら、研究の道に進もうと思っていた
・心臓血管外科のローテーション時、当直をしていると、一穂の父が緊急搬送されてくる。そのとき、一穂に始めて会う(その時の一穂は太っている)。
・当時の颯は一人で診療に当たらないといけなく、一穂の父を救えなかった(すでに死にかけており、今現在の目で見ても助かる見込みはなかった)。
・命を救えなかったのに、一穂からは「命を救おうと努力してくださってありがとうございました」と感謝され、颯は心が救われる。それからは、自分の担当する患者は決して死なせないよう懸命に努力を重ねている。そのおかげで、エース医師となった。
・一穂のことはずっと覚えており、いつか感謝の意と父親を救えなかったことを謝罪したかった
・再会した痩せ細った一穂を見て、とても心配になる。何とか守らねばと思い、偽装結婚という体で一緒に住む。一穂が健康を取り戻すにつれてより可愛くなるのが、嬉しいけど嫉妬する
・偽装結婚が始まってから、一穂に特製のお弁当や食事を作ってくれる。「お前に愛を餌付けしてやる」、と手作りのおいしくて身体に優しいヘルシーな料理を振舞ってくれる
・外科医だが、管理栄養士と一緒に患者の食事メニューを考えることが多く、料理が得意

③葉田武夫(はだ たけお)
〇性別:男
〇年齢:38歳
〇外見:黒髪、黒目、銀縁の細メガネ、白衣に染みがあるなど不潔な見た目
〇身長/体重/体型:168cm/70kg/小太り
〇性格:陰湿、根暗、しつこい、気分屋
〇仕事:医師(内科)
〇家族構成
・自分
・父(東都病院の病院長)
・母
〇悩み
・女性にモテない
〇背景:
・仕事はできず、患者や取り巻き以外の職員からの評判は悪い
・医師で収入も多いのに、性格が悪くモテない。本人にその自覚はない
・自分は医師で高収入である=人を選ぶ立場である=何をしても良い、というような考え方
・地味で大人しそうな一穂に目をつけ、拒絶されてもネチネチとつきまとっている
・父親が病院長なので、一穂や周りの人間はみな逆らえない。病院長の息子という立場を利用して攻撃してくる
・最終的には、一穂へのストーカー行為と医薬品メーカー(湯本の勤め先)との不適切な関係がバレ、社会的に制裁を受ける。父親からも見放され、病院から追放される

④湯本美樹(ゆもと みき)
〇性別:女
〇年齢:25歳
〇外見:ギリギリまで明るくした茶髪、黒目、派手(最低限のTPOは弁えているが、下着とか薄ら透けている)
〇身長/体重/体型:160cm/50kg/スレンダー(主人公よりは中肉中背)
〇性格:悪い、人を馬鹿にしてくる、高飛車
〇スキル:MR(病院に薬の説明や営業に来る人)
〇家族構成
・自分
・父
・母
〇悩み
・良い男がいない
〇背景:
・高校時代、主人公をいじめていた主犯格
・世渡り上手なタイプで、いじめを咎められたこともない
・要領もよく勉強もできた。医者と結婚したいけど患者とは接したくなかったので、MRになった
・良さそうな医者と付き合っては、さらに上の医者に乗り換えている
・今は颯に狙いを定めている
・最終的には、一穂に対する脅迫や名誉棄損罪など今までの悪事を追求され社会的に制裁を受ける。仕事を失い、路頭に迷う。

【物語全体のあらすじ】
 一穂は東都病院の内科で、医療事務の派遣社員として働いている(3つ目の派遣先)。葉田に粘着されており、毎日が辛い。葉田は院長の息子であり、周りの人も助けてくれない。 一穂は早く次の病院に行きたいが、母との二人暮らしは経済的に厳しく、派遣という立場もあり我慢するしかない日々を送る。
 ある日、一穂は葉田に半ば強引に食事に誘われ、苦手なお酒や脂っぽい食事を食べさせられる。食後にホテルに誘われるがどうにか断り、食事のみで別れた。だが、葉田と離れた後に体調不良となり、救急車で東都病院に搬送される。自分の勤め先に搬送されるなんて、と思う。
 搬送先の救急で、一穂は当直の颯に診察を受ける(ここで初めて再会する)。颯は血管外科医だが、その日は救急の応援に来ていた。颯は一穂の治療をしながら、「もしかして、あの琴寄一穂か?」と言い、一穂は覚えられていたことに驚くも肯定する。颯は一穂の父が心筋梗塞で搬送された時の研修医で、一穂の名前が珍しいことから本人だと気づいた(詳細はキャラ情報)。
 診察と治療が終わり、一穂は颯から診断結果を言われる。颯は硬い顔をしており、「怖い病気」かと思い緊張していたら「栄養失調」だと言われた(読者は予想外だが、一穂はやっぱりか……と心のどこかで思っていた)。
 一穂は過去のトラウマ(太っていていじめられたこと)から、食事が怖いことを告白する。日頃から、あまり食べないようにしているとも伝える。一穂の告白を聞いた颯は、「君のことはよく覚えている」と言う。一穂の父は教師で、颯の高校時代の恩師だった。
 一穂は知り合いと会えたことから心が少し明るくなり、葉田との関係についても話す。
颯は一穂の事情を聞いた後、「先生の死に際、君のことを頼むと言われた」と話す。一穂が「?」となっていると、いきなり婚約及び同棲を打診される。
婚姻関係を結べば葉田は近寄ってこなくなるだろうし、颯も周囲から結婚しろと言われ困っていたとのこと。
一穂は慌てて断るが、「一緒に君の健康を取り戻す。健康を取り戻すまでの契約だ。君のお父さんに少しでも恩を返したい」と言われ、心が揺らぐ。続けて、颯から「私は医者で君は患者。病院に入院しているようなものだ」と言われ、たしかにと納得してしまう。その日は入院し、颯が近くにいるからか久しぶりにゆっくり眠れた。
 颯視点に移る。時系列は、一穂との同棲が始まる日。一穂は「やっぱり同棲は……」などと言っているが、押し通す。周囲には一穂と婚約関係であることは伝えてある。自分の両親は多忙なので時期を見て伝えるつもり。息子が医者になればそれでいい、みたいな両親なので、いつ話しても問題ない。一穂の母親にはすでに伝えてあり、大変に喜ばれた(契約結婚という体ではあるが、颯は別れるつもりはない)。
颯は一穂が搬送されてきた日を思い出す。最初、珍しい名前を聞いて「もしかして、あの琴寄一穂か?」と思った。実際に搬送された姿を見て、顔の面影から本人だとわかったが、あまりの変わりように激しく驚いた。検査の結果、栄養失調とわかったときは、ひどく心が痛んだ。颯は一穂のおかげで今の自分がある、と深く感謝しており、何が何でも一穂を守ろうと決意していた(詳細はキャラ情報)。
一穂視点に戻る。同棲が始まってから、葉田の粘着は弱くなった。颯は病院内でもエースの医師で、両親はともに有名大学の医学部教授のため、手が出せない。一穂はホッとして颯に感謝する。
颯は同棲の日々で、「愛を餌付けしてやる」と一穂においしい手作り料理を振る舞う。颯は忙しい仕事の合間を縫って、朝食やお弁当も用意してくれる。食事をしながら、一穂が颯と心を通わせていく様子が描かれる。
一穂は颯との穏やかな日常を過ごすうちに、少しずつ体力と気力を回復していく。体重も平均体重に戻ってきた。一穂は健康的に太って、より一層可愛くなり、颯は落ち着かない。一穂の体力が回復した後は、読んでいてドキドキするTLシーンも適宜入る。
 一穂は健康になれて嬉しいが、颯との契約結婚の終わりが近づいていることも感じ、一人寂しさを覚える。
同棲が始まってから数か月後。一穂の病院に、湯本が大手製薬会社のMR(医療情報提供者)としてやってきて、一穂は恐怖する。実は、一穂は高校時代、湯本に虐められていた(詳細はキャラ情報)。一穂は存在を消すよう努めるが、葉田がきっかけとなって、湯本と接触してしまい、颯と結婚していることも暴露されてしまう。湯本は一穂のことを覚えており、ゆすりを始める。
 湯本は一穂が太っていた時の写真を持っており、「颯に見せる」と一穂を脅す。一穂は「颯が幻滅するのでは……(当時の写真はまだ見せていない)」と心配になり、現金を渡す約束をしてしまう。一穂はこれ以上颯に迷惑をかけられないと思い、一方的に別れを告げ、颯宅を出る。
 颯視点に移る。一穂がいなくなったことと一方的な別れに強いショックを受け、必死に一穂を探し出す。一穂の父から「あの子は海が好き」という話を聞いたことを思い出し、海が見える港の近くで一穂を見つけ出す。そのまま一穂に、自分の思い「誰よりも好きで、本当に結婚したいこと」を告げる。
一穂視点に戻る。一穂は颯からの愛の告白を受けて、涙があふれる。颯から「一穂のおかげで今の自分があること、ずっと感謝していたこと、いつか恩返ししたかったこと」を聞く。
気持ちを受け取りたいが、湯本のことが頭に浮かんで辛い。その様子を心配した颯に促され、一穂は湯本に脅されていることを話す。颯から、「一穂の父が搬送されたのは一穂が太っていた時期であり、すでに知っている。むしろ太っていた方が好みだった」と言われ、一穂は涙する。一穂と颯は真に結ばれ、湯本へのざまぁが始まる。
 湯本は一穂に対する名誉棄損や脅迫行為などで訴えられ、失職する。葉田もまた湯本が務める医療機器メーカーとの違法な癒着+病院のお金の横領が明らかとなる。葉田は病院をクビ&追放になり、湯本ともども裁判にかけられる。いずれも颯が証拠を集め、颯の友人のエリート弁護士が訴訟を手伝ってくれた。
 葉田と湯本の一件が終了後、一穂は病院から誘われ、正社員の医療事務として採用される。颯から「別に働かなくてもいい」と言われるが、一穂は颯と再会した大切な場所なので、これからも働きたいと返す。
 一穂のお腹には赤ちゃんがいることがわかり、颯と一緒にこれからの明るい未来に胸を馳せたところで終わり。
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