上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
 あかりが欲しいのは傍にいてくれる男じゃない、あかりが欲しいのは……血の繋がりのある子供だ。

 そのための相手として俺が手を挙げてそれに選ばれただけ、ただのそれだけの関係だ、わかっている。彼氏でもない、将来を約束している相手でもない。セフレでも、ない。

 好きという言葉が、思いが……どこか宙に浮いたように軽く感じる。


 言えない――。


 あかりが俺を、求めているわけがないんだ。

「今晩……抱いてもらえませんか?」

 何度か抱いている、避妊もせず何度も。それでもまだ妊娠兆候が出ていない。 

 あかりは焦っているのかもしれない。

 勘違いするな、冷静になれ。
 あかりが求めているものを……自分の都合のいいように解釈するな、そう言い聞かせて固まっていた足をようやく動かせた。

 俺はただ、あかりの求めるものを与えてやるだけのそれだけの相手だ。そして与えてやれないと……意味がない。
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