true or false~銀縁眼鏡を外した敏腕弁護士は、清純秘書に惑溺する
「仲がいいね、だって。僕達って、そう見えるんだね、深澤さん」
爽やかな笑顔で言われると、恥ずかしくて、
「わ、私、片桐さんに持って行きますね」
片桐さんの分をトレーに乗せて運ぼうとした時、来客を知らせる呼出音が鳴った。
「朝から約束は無かったはずだけど・・・あぁ、冴子さんか」
加東さんがドアを開けると、冴子さんが中に入って来た。
「おはよう、加東君。優聖いるかしら?」
「はい、いますよ。今から朝食を持って行くところでしたから、声掛けますね」
「お願いするわ。そのトレーが、優聖の分?」
「はい」
冴子さんは、トレーを持って、
「手を離していいわよ。私が持って行くから」
口元は笑ってるけど、目が笑ってない・・・
「・・・お願いします」
ゆっくり手を離すと、加東さんがドアを開け、冴子さんは部屋に入って行った。
「冴子さんって、片桐さんが好きなこと、明らかに分かるよね」
入所初日に聞いた冴子さんの気持ち・・・
『ずっと好きだったの』
やっぱり、諦められずに今も・・・
「事務所開業当初は、僕が帰る頃によく来ていたよ。2人が話していると、お互いに信頼し合っているのが分かった。良い関係なんだね」
やっぱり、誰が見てもそうだよね。
胸がザワつく。
2人の空気感は、特別だ。
信頼。それとも、愛情・・・なのかなぁ。
「僕と深澤さんってさ。よく考えたら、同期みたいなものだよね?」
「・・・同期なんて、おこがましくて」
「僕は、凄く助かっているよ」
「私、同期って言える人、初めてで嬉しいです」
「ぼ、僕も嬉しいよ」
加東さんは、目を逸らして、目の前の書類を片付けだした。
加東さんと同期だって、胸を張れるほど、成長しないと・・・
パソコンを開き、ふと所長室のドアを見つめた。
今頃・・・2人は、どんな話をしているんだろう・・・
仕事の話・・・
それとも・・・
爽やかな笑顔で言われると、恥ずかしくて、
「わ、私、片桐さんに持って行きますね」
片桐さんの分をトレーに乗せて運ぼうとした時、来客を知らせる呼出音が鳴った。
「朝から約束は無かったはずだけど・・・あぁ、冴子さんか」
加東さんがドアを開けると、冴子さんが中に入って来た。
「おはよう、加東君。優聖いるかしら?」
「はい、いますよ。今から朝食を持って行くところでしたから、声掛けますね」
「お願いするわ。そのトレーが、優聖の分?」
「はい」
冴子さんは、トレーを持って、
「手を離していいわよ。私が持って行くから」
口元は笑ってるけど、目が笑ってない・・・
「・・・お願いします」
ゆっくり手を離すと、加東さんがドアを開け、冴子さんは部屋に入って行った。
「冴子さんって、片桐さんが好きなこと、明らかに分かるよね」
入所初日に聞いた冴子さんの気持ち・・・
『ずっと好きだったの』
やっぱり、諦められずに今も・・・
「事務所開業当初は、僕が帰る頃によく来ていたよ。2人が話していると、お互いに信頼し合っているのが分かった。良い関係なんだね」
やっぱり、誰が見てもそうだよね。
胸がザワつく。
2人の空気感は、特別だ。
信頼。それとも、愛情・・・なのかなぁ。
「僕と深澤さんってさ。よく考えたら、同期みたいなものだよね?」
「・・・同期なんて、おこがましくて」
「僕は、凄く助かっているよ」
「私、同期って言える人、初めてで嬉しいです」
「ぼ、僕も嬉しいよ」
加東さんは、目を逸らして、目の前の書類を片付けだした。
加東さんと同期だって、胸を張れるほど、成長しないと・・・
パソコンを開き、ふと所長室のドアを見つめた。
今頃・・・2人は、どんな話をしているんだろう・・・
仕事の話・・・
それとも・・・