最愛から2番目の恋
16 番がお飾りに勝った何よりの証拠
その声は、皆が居るフロアから見上げる位置にある王族席からだった。
後ろに付いている女官の制止も無視して、王太子の番マリツァ・ダエフが立ち上がっていた。
「わたしに、子供が出来たの!
王座を継ぐ御子よ?
このタイミングで赤ちゃんが出来るなんて!
ねぇラシィ、番の愛がお飾りに勝った、何よりの証拠ね?」
それは可愛い、マリツァらしいと言えば、らしい……
可愛い悋気からだったのだろう。
これまでなら王太子殿下の番として有名だった彼女は、1番に彼と踊れた。
つまり、後回しにされた事など無かった。
政略上の、愛されない正妃など怖くもなかった。
何故なら、自分はクラシオンの番で。
この10年間、彼の愛情を独り占めしてきたのだから。
それなのに。
後から仕方なしに娶られて来たくせに、歓迎夜会まで開いて貰って。
彼にエスコートされて。
目の前でファーストダンスを踊られた。
嫉妬で胸焼けがしてきた。
後ろに付いている女官の制止も無視して、王太子の番マリツァ・ダエフが立ち上がっていた。
「わたしに、子供が出来たの!
王座を継ぐ御子よ?
このタイミングで赤ちゃんが出来るなんて!
ねぇラシィ、番の愛がお飾りに勝った、何よりの証拠ね?」
それは可愛い、マリツァらしいと言えば、らしい……
可愛い悋気からだったのだろう。
これまでなら王太子殿下の番として有名だった彼女は、1番に彼と踊れた。
つまり、後回しにされた事など無かった。
政略上の、愛されない正妃など怖くもなかった。
何故なら、自分はクラシオンの番で。
この10年間、彼の愛情を独り占めしてきたのだから。
それなのに。
後から仕方なしに娶られて来たくせに、歓迎夜会まで開いて貰って。
彼にエスコートされて。
目の前でファーストダンスを踊られた。
嫉妬で胸焼けがしてきた。