逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「兄さんから薫さんの誕生日を聞いてたから、知り合いの先住民のおばあちゃんに頼んで作ってもらったの」

 理央さんは身を乗り出して石を指差し、続ける。

「北米の先住民族にとって、石は特別な意味を持っているの。この青い石は、薫さんの誕生石のターコイズで、幸運を呼び寄せるもの。この(あか)珊瑚(コーラル)で、自然のエネルギーと生命力を象徴しているんだって」

 指先でそっと石に触れてみる。何だか温もりが宿っているような気がした。

「寝るときに、枕元に吊り下げてみて。この網が悪い夢を絡め取って、良い夢だけを薫さんに届けてくれるから」

「……ありがとう。本当に、嬉しい」

 私は写真集とドリームキャッチャーを、そっと胸に抱きしめた。蓮さんと理央さんの温かな笑顔がゆっくりと心を満たし、涙がこぼれそうになる。

 ああ、この先もずっと……こんなに素敵な誕生日を、私は一生忘れることはないだろう。

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