逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
 ……いつの間にこんなに仲良くなったんだろう。まあ、なんだか微笑ましいからいいけれど。

「蓮さんが教えてくれたレシピで作ったポタージュがあるよ。今温めるね」

 そう言いながら祐介がキッチンに向かったので、私は彼が座っていたカウチに腰を下ろす。すると蓮さんが、少し心配そうに私の顔を覗き込んできた。

「薫……何かあった?」

 私は慌てて笑顔を作る。

「何もないよ。ただ、ちょっと疲れちゃっただけ」

「そう、ならいいけれど」

 蓮さんはそう言い、そっと私の髪を撫でた。

 祐介が来て一週間、キスさえしない健全な日々が続いている。それでも今日は、祐介がいてくれてよかったと心から思った。

 もし彼がいなかったら、私は蓮さんにすがりついて泣き出していたかもしれない。「姉」という立場だけが、かろうじて私を支えてくれている気がした。

 私の様子が普段と違うことに気づいたからか、蓮さんは再び私を気遣うような視線を向けてきた。彼をこれ以上心配させたくなくて、私は「本当に、大丈夫だよ」と微笑んでみせる。

 すると、不意に蓮さんが言った。

「薫、口に何かついてるよ」
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