逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「はじめまして、須賀さんですよね! なんか……ヨーロッパ映画に出てくる俳優さんみたいな方で、思わず声が出ちゃいました!」
須賀さんは口元に笑みを浮かべながら、祐介に視線を向ける。
「君が、薫くんの弟、祐介くんだね。お姉さんとは違って、素直でいい青年のようだ」
その言葉に、私は思わずムッとする。姑息な手段を使って私に連絡させてきたくせに、よくそんなことが言えたものだ。
あの日、ねこつぐら祝賀会を終えて帰宅した私は、手帳を取り出そうとエディターズバッグに手を突っ込んだ。そのとき、指先に冷たい金属が触れた。取り出してみると、それは金色のリングに通された須賀さんの名刺だった。
リングの裏側には「24K」の刻印がある。……万が一本物の金だとしたら無視するわけにもいかないし、かといって知里さん経由で返すと、モノがモノなだけに誤解を招きかねない。
蓮さんに相談することも考えたけれど、須賀さんが最初に「口は固い方?」と確認してきたことを思い出す。きっと彼は、蓮さんや知里さんには知られたくないのだろう。
悩んだ末に、私は深いため息とともに名刺の番号を押した。二人きりでは会いたくなかったので、「弟を連れて行く」という条件で、リングを返すためのアポイントを取り付けたのだった。
須賀さんは口元に笑みを浮かべながら、祐介に視線を向ける。
「君が、薫くんの弟、祐介くんだね。お姉さんとは違って、素直でいい青年のようだ」
その言葉に、私は思わずムッとする。姑息な手段を使って私に連絡させてきたくせに、よくそんなことが言えたものだ。
あの日、ねこつぐら祝賀会を終えて帰宅した私は、手帳を取り出そうとエディターズバッグに手を突っ込んだ。そのとき、指先に冷たい金属が触れた。取り出してみると、それは金色のリングに通された須賀さんの名刺だった。
リングの裏側には「24K」の刻印がある。……万が一本物の金だとしたら無視するわけにもいかないし、かといって知里さん経由で返すと、モノがモノなだけに誤解を招きかねない。
蓮さんに相談することも考えたけれど、須賀さんが最初に「口は固い方?」と確認してきたことを思い出す。きっと彼は、蓮さんや知里さんには知られたくないのだろう。
悩んだ末に、私は深いため息とともに名刺の番号を押した。二人きりでは会いたくなかったので、「弟を連れて行く」という条件で、リングを返すためのアポイントを取り付けたのだった。