そばにいるって、君が忘れないように
「あ、ほんとだ。確かに言ってたね、治るって!」

「ねえ? 僕はほんっとにすごい能力を持ってるんだからっ!」
 

優弥先輩の声がその場に響いた。


「ちょっと、しーだよ! みんな起きちゃう!」

 
心配している私に向かって彼はニタァとほほえんだ。


「大丈夫だよ、起きないから。特にキングなんてさ、頭叩いても、お尻叩いても……リコーダーをピーヒョロ吹いても起きないんだから」と言った。「逆に言うと、ここまで寝ていると起きるのには時間がかかるんだよね~」


すると、店員さんが、そろそろ閉店時間です、と言いに来た。


「あ、分かりました。すいません」と私がぺこりと言う。

 
もうそんな時間になってしまっていたのか。 
 
本当に先輩たちといると時の流れが早い。


「じゃあ、そろそろ帰らないとね。あーあ、こうなったら起こすの本当に大変なんだよ」と言いながら、優弥先輩は亮先輩の身体を揺らした。が、全然起きない。


「本当だ、どうしよう……あっ! どうだ! じゃあまず、キングを起こそう」
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