そばにいるって、君が忘れないように
ほっぺが、ぽっと熱を持った。
私は俯きながら、誘われるようにして彼の横に寝転んだ。
緊張する。
心が高鳴っているのが分かる。
「ほら」
亮先輩の声が耳元で囁く。
彼に導かれて、私は空を見上げた。
蒼天の空に、泳ぐ雲。
耳元で踊る草花。
鼻にあたる風の匂い。
これ……気持ちいい……。
ここなら、私たち以外に誰もいない。
誰の目も気にすることはない。
ありのままの自分でいられる。
そんな気がする。
この人たちとなら、本当の私が出せる──。
「なんでだろう」