守ってやるよ
ちょうどそのとき、教室にあたしのクラスの担任が入ってきて。



普通じゃないクラスの様子に不思議そうな顔をしてから、ずぶ濡れのあたしを見てぎょっとした顔をした。



千里が先生をにらみつける。



「先生も知ってましたよね? 知らないじゃ済まさないんスけど」

「な、なにが…」

「芽衣がコイツらにいじめられてたこと。芽衣、さっきコイツらにトイレで水かけられたんですけど。それまでにもひどいこといっぱいされてきたし」

「…」



先生は言葉を失って。



それから相川さんの方を見た。



「今の話、本当なのか?」

「…」



相川さんは何も言わない…。



あたしはいたたまれなくなって、千里の手を引いて教室を出た。



一緒に屋上まで上がる。



からっと晴れて夏の暑さが染み渡る今日は、屋上の風が心地よい。



「千里、なんか濡れてるおかげでちょうど涼しいよ」

「そんなこと言ってる場合…?」

「千里…ありがとね…」



あたしはそう言ってぎこちなく笑った。



でも、その笑みとは裏腹、涙がまたこぼれてきて。
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