守ってやるよ
でも千里って今まであんまり気にしてなかったけどよく見たら顔が整ってる。



観里のことはかっこいいと思ってたけど、考えてみたら観里にそっくりな千里だってかっこいいはず。



実はモテるのかな…。



って…。



花乃ちゃんのせいでなんか変に意識しちゃう…。



花乃ちゃんのせいだ…。



なんかでもやばいかも…。



真面目な話…千里を好きになるなんて、あたしにはあり得ないことで。



意識するなんて絶対によくない。



好きになるなんて絶対にだめだ。



そんな後ろめたい…観里に後ろめたい感情、あたしは持つわけにはいかないの…。



意識しないようにする。



あたしは固く心に決めた。



次の日から、あたしは千里を避けるようになって。



サボりにも誘わない。



学校ですれ違っても目を逸らす…。



あからさまかな…。



千里の気持ちを考えたら胸がきゅっとなった。



だけど、この胸が切ない感情の正体も考えないようにして…。



でも天気の悪い日には変わらず電話をくれる千里。



「もしもし…」

≪なあ…最近お前変じゃない?≫

「そ、そう…?」

≪まあ…俺の気のせいならいいけど≫



やっぱり分かるよね…。



千里を避けるなんてあたしにできるんだろうか…。



でもこうしてる今でも、電話をくれる千里に嬉しいと思っている。



不思議な温かい感情が湧いている。



これはやっぱり…見ないふりをしなきゃだめなの…。



千里のことはやっぱりそれからも避けようと努力をしていた。
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