太陽のような君と夏の恋
第3話:金髪、そんなに好き?
○夕方・住宅街の通り
浴衣姿の柚葉と蒼依が歩いている。柚葉は淡い青の浴衣、蒼依は深い紺色の浴衣を着ている。
蒼依「浴衣、似合ってる」
柚葉「え、う、うん、ありがと……」
柚葉は少し落ち着かない様子で、蒼依の方をちらちらと見ている。
柚葉(急にどうしたんだろう、今までは聞いたって恥ずかしがって言ってくれなかったのに。……それに、偶然? 急に浴衣なんて着てくるし、色も被ってるし。相手は蒼依なのに、なんかデートみたいでドキドキする)
蒼依は柚葉の様子に気づいて、わざと近づく。
蒼依「どうした? 俺の顔になんかついてる?」
柚葉「え!? い、いや、なんでもない!」
慌てて顔を背ける柚葉。
蒼依「もしかして……」
柚葉「な、なに?」
蒼依「まだ俺の金髪に慣れないの? ドキドキしちゃう?」
柚葉「は!? 何言ってんの!?」
蒼依「だってまともにこっち見ないし」
柚葉「……っ! 仕方ないでしょ、十年間黒髪の蒼依しか見たことないんだから。急に金髪なんて違和感ありすぎて直視できないって!」
蒼依「ふーん……」
図星を突かれて動揺する柚葉。それに対し、まんざらでもないような、でも複雑な表情の蒼依。
柚葉(……なにも言わないけど、きっと蒼依は傷ついてるよね。まだ涼介くんと間違えてるのかって。私、やっぱりまだ涼介くんに未練があるのかな……。だからドキドキしてるの……?)
○夜・夏祭り会場
屋台が並び、賑わっている祭り会場。人混みの中を歩く二人。
蒼依「よし、まずはなに食べる?」
柚葉「えっと……焼きそばと、あとお好み焼き?」
蒼依「りょーかい。帯、崩れたら嫌だろ? 俺が買ってくるからちょっと待ってな。……おっちゃん、焼きそば一つ!」
テキパキと屋台をはしごして食べ物を受け取る蒼依。そんな蒼依の背中と、祭りの提灯に金髪が反射する様子をじっと見つめている柚葉。
柚葉(綺麗だな……)
浴衣姿の柚葉と蒼依が歩いている。柚葉は淡い青の浴衣、蒼依は深い紺色の浴衣を着ている。
蒼依「浴衣、似合ってる」
柚葉「え、う、うん、ありがと……」
柚葉は少し落ち着かない様子で、蒼依の方をちらちらと見ている。
柚葉(急にどうしたんだろう、今までは聞いたって恥ずかしがって言ってくれなかったのに。……それに、偶然? 急に浴衣なんて着てくるし、色も被ってるし。相手は蒼依なのに、なんかデートみたいでドキドキする)
蒼依は柚葉の様子に気づいて、わざと近づく。
蒼依「どうした? 俺の顔になんかついてる?」
柚葉「え!? い、いや、なんでもない!」
慌てて顔を背ける柚葉。
蒼依「もしかして……」
柚葉「な、なに?」
蒼依「まだ俺の金髪に慣れないの? ドキドキしちゃう?」
柚葉「は!? 何言ってんの!?」
蒼依「だってまともにこっち見ないし」
柚葉「……っ! 仕方ないでしょ、十年間黒髪の蒼依しか見たことないんだから。急に金髪なんて違和感ありすぎて直視できないって!」
蒼依「ふーん……」
図星を突かれて動揺する柚葉。それに対し、まんざらでもないような、でも複雑な表情の蒼依。
柚葉(……なにも言わないけど、きっと蒼依は傷ついてるよね。まだ涼介くんと間違えてるのかって。私、やっぱりまだ涼介くんに未練があるのかな……。だからドキドキしてるの……?)
○夜・夏祭り会場
屋台が並び、賑わっている祭り会場。人混みの中を歩く二人。
蒼依「よし、まずはなに食べる?」
柚葉「えっと……焼きそばと、あとお好み焼き?」
蒼依「りょーかい。帯、崩れたら嫌だろ? 俺が買ってくるからちょっと待ってな。……おっちゃん、焼きそば一つ!」
テキパキと屋台をはしごして食べ物を受け取る蒼依。そんな蒼依の背中と、祭りの提灯に金髪が反射する様子をじっと見つめている柚葉。
柚葉(綺麗だな……)