超絶美少女子役の恋♡

私の秘密

「ねえ、昨日のさぁ」
「あっ、briller(ブリエ)のライブでしょ!」
「そうそう!」
「マジで尊すぎて死ぬかと思った〜。」
「最高すぎでしょ。」
「特に、」
「「「シュン!!」」」
「もうホント可愛いし、かっこいいし」

はぁ、本当に意味わかんない。
あんな人たちの何がいいの。
どうせ裏では私たちのこと、見下してるんでしょ。
そう、アイツみたいに…

私、柏木萌花。フツーの中1…
「なあ見ろよ。柏木さんだ。」
「やっぱ、超かわいーよな。」
「アイドル顔負けじゃね?」
ではなく、昔流行った、‘元’子役。
私たちが小学校に上がる前だから、知ってる人はいないと思う。
ちょっと上の先輩だったら知ってるかもだけど。

人気が急上昇していた頃。
それが私の人生で1番輝いてた時代だろう。
自分の夢も見つかって、親にも大事にしてもらって。
憧れの人もいて。
どんな時でも、どんな所でも、目の前がキラキラ輝いてて。
目が回るほどの仕事量だったけど、全てが楽しかった。
憧れの人に近づけるように頑張ってたつもり。
今でも忘れない、私の心にこびりついてる、
あの時までは。
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