若頭は拾い猫を甘やかしたい。
それは都には言わないでおこう。


嫉妬深い男だって思われるから。




都が純粋なのを良いことに、その優しさに漬け込もうと、明らさまに申し訳なさそうな顔をして、いかにも、"反省してます感" を出す自分は、

本当に性格が悪いんだと、つくづく実感する。

まあでも、今言った言葉に何一つ嘘もない。

都が可愛くて仕方なかったのも事実だ。



俺の予想通り、都はやっぱりもう睨むのをやめて、眉を下げて困った顔をしている。




「…う、それなら。分かった。許してあげる。」




それから絞り出したみたいにそう言う都。


あぁ、やっぱり俺はずるい男だな。




「ありがと、都。」




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