うしろの正面だーあれ
『?』
咲子は首を傾げた。
居る…
居るじゃない。
咲子の頬に涙が伝う。
『咲子?』
『隆史く…』
『どうしたんだよ…。』
そう言って、隆史は咲子の手を引き、廊下に連れ出した。
『桜井先生が…』
『桜井先生?
…ああ、好きだったのか?
寂しいんだろ?』
『ちが…』
『え?』
『死んじゃった…』
『…え!?』
『教室に居たの…。
教壇に立ってた…。』
『マジかよ…。
でも、権田原は家の都合って言ってたじゃん…。何で?』
『知らないよぉ…。
私のこと信じてよ…。』
『信じてるよ。信じてるけど…』
『?』
『何で死んだんだ?』