うしろの正面だーあれ



教室に戻った咲子は、再び教壇を見つめた。



そこには、自分がやるはずの授業を、他の先生がやっていることに戸惑う桜井先生が居た。






『宿題のプリントを集めます。
1番後ろの人、悪いけど集めてきてくれるかな?』



そう言われたとき、チャンスだと思った。



なぜなら自分は一番後ろの席だからだ。



何の用もない教壇に近付くのは怪しまれるが、プリントを集めるときには確実に教壇に近寄ることが出来る。



しかし、何か言ったということが周りにバレないだろうか。



もしもバレたら、益々 怪しまれ、いじめられる…。



慎重に事を運ばなければ…。



< 181 / 675 >

この作品をシェア

pagetop