うしろの正面だーあれ



救急車が停まると、そこには大勢の看護士と医師が居た。



救急隊員に母の状態の説明を受け、看護士がガラガラとストレッチャーを押していく。



どれ程 経っただろうか。



1分が1時間に感じられる。






不意に手術中のランプが消え、手術室から医師が出てきた。



ずっと父の手を握っていた佐和は、勢いよく立ち上がる。



…が、その医師の顔を見た途端、微かな希望をも打ち砕かれた。



『残念ですが…』



< 229 / 675 >

この作品をシェア

pagetop