すべてはあの花のために⑥
それは、ある花の赦されざる罪



 運命論者でもなければ、神様仏様を信仰しているわけでも、ましてやオカルトを信じているわけでもない。


 だから、そうでないのなら。
 この理不尽な世界で、奇跡を信じる必要もない。


 あなたがすべきことは、ただ一つ。





「待ってて」



 言ったでしょう?
 私に――……できないことはないのだと。









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