好きだと言ってくれるのに…ヤキモチ妬いちゃう《高校生ヒロインマンガシナリオ大賞用》
9話 (文化祭)

〇帰り道

ペットボトルを飲みながら淳基は歩く。

淳基 「もうみんな帰ると2人の世界だからさ」

栞 「本当だね、あたし人のキスしてるの見たの元彼も見たけど、遠かったし、あんなに近くで激しいのは初めてだわ」

淳基 「今日は起こしてって言ってたから起こしてくれたけど、たまにもう2人のヤッてる声で起きる時とかある」

栞 「やばぁ」

淳基 「その時は流石に部屋でヤッてるけどマンションて廊下が短いから聞こえるんだよ」

栞 「聞いて帰らないの?」

淳基は真っ赤になった。

淳基 「いやだよ、あいつら朝までするって聞いてるし」

栞 「へぇー、キャプテンて元気だな(笑)そして琴菜ちゃんは愛されてるんだね、羨ましい」

淳基 「羨ましい?俊みたいに朝までとかって栞マネはウザイってきっと思うよ」

栞 「まあ、それは…そうかもだけど、人それぞれよ、愛され方は」


〇コンビニ

淳基 「ちょっと寄っていい?」

栞 「うん」

淳基はすぐに出てきて肉まんを半分にして分けてくれた。

栞 「ありがとう…そうだ、寝顔可愛いね」

淳基 「えー」

栞 「男子に可愛いってやっぱり嫌だよね、琴菜ちゃんも言ってた」

淳基 「今度、文化祭で女装しないといけないんだよね」

栞 「似合うと思うよ」

淳基 「えー」


2人は話しながら歩いて夜道を帰って行った。



〇文化祭当日、廊下

俊と琴菜と栞で文化祭を回っていた。

俊 「そろそろ淳基のクラスに行こうぜ」

栞 「女装するって言ってた、行こ!」

琴菜が先頭で特進クラスに入って行った。


〇特進クラス


琴菜 「淳基くん!」

淳基は振り向いた。

淳基 「来たの?」

琴菜 「うん!3名です!」

俊が入ってくると淳基に抱きついた。

周りからはキャーと歓声があがる。

俊 「おー、淳基Love、可愛い、琴菜の次に」


淳基 「やめろ、ただでさえお前は目立つのに」

周りは写真を取り始めた。


栞 「でも似合うよ、ちゃんとお化粧してるんだね」

栞は近づいてメイクを見ている。

淳基 「恥ずかしいから見るなよ」

淳基は真っ赤な顔を背けた。


女子 「淳くーん、こっちお願い」

淳基 「あっ、うん、じゃあゆっくり飲んでいって」

淳基は女子に呼ばれて奥に1度引っ込んだ。



ふぅーん、淳くんて呼ばれてるんだ。
栞は淳基が入って行った方を見ていた。


俊は友達から電話があり、2人で回れよなと言い教室から出ていった。

ジュースを飲みながら2人で向かい合う。

栞 「忙しいね、キャプテンは」

琴菜 「友達が多いから仕方ないんだよ、私がヤキモチ妬くのわかるでしょ?」

栞 「クラスであまりイチャイチャしないよね」

琴菜 「実は同じクラスには今まであまりなった事はなくて…だから学校ではね、まあ行き帰りがほとんど一緒だから…家にも行き来は自由だし…それに…」

栞 「何」

琴菜 「ヤキモチ妬くと後でいっぱい可愛がってくれるの〜」

琴菜は嬉しそうに赤く頬を染めた。

栞 「はいはい(笑)」


出ようかと2人は特進クラスを出た。


〇廊下


しばらく歩いていると栞のスマホに淳基からLINEが入った。

“今から休憩に入るけど一緒に回る?“

“キャプテンがいなくなって琴菜ちゃんが1人になる“

“じゃあ琴菜マネといてあげて、帰りに一緒に帰ろう“

“はーい“


琴菜 「栞ちゃん?」


3m先から琴菜が呼んだ。

栞 「あっ、ごめん、坂本くんからLINE」

栞は琴菜に追いついた。

琴菜 「何回も聞くけど付き合ってる?」

栞 「ううん、でも帰り…送ってくれるのね」

琴菜 「それってー、まあいいや、坂本くんの考えがわからないからね、私が言っても…ごめんね」

栞 「ううん、あたしもどうなんだろって考えちゃうから…大丈夫」

琴菜 「…栞ちゃん」



〇琴菜達のクラス

部活の当番を終えた真希も帰ってきて3人でお喋りをしていた。

もう自由に帰ってもいい時間になっている。
クラスの半分は帰って行った。

俊も帰るか?と声をかけてきて琴菜は俊と教室を出た。

真希も帰り、栞はスマホを持って窓の外を見ていた。

片付けをしている人もまだまだたくさんいる。

まだかなぁと栞は連絡を待っていた。

ふと下を見るとゴミを両手に持った女の子がいて見ていると淳基が走ってきてゴミを持ち、ゴミ捨て場へ2人で歩いて行く姿を見てしまった。

自分もダンボール持ってるのに女子のゴミも持ってあげるんだ。

優しいねー

でも坂本くん、2人だよ…あれ?これってヤキモチ?

2人が一緒に戻ってくる姿を多分見たくなくて…自分の席に座って待つことにした。



教室には誰もいなくなってしまい、もう一度窓から外を見た。

あれからならもう教室に戻っていると思ったから



ガラッとドアが開いて淳基が入ってきた。


淳基 「ごめん!遅くなった」


栞が後ろを振り向くと黒髪がサラッと揺れて夕日に当たり眩しく見えた。

栞 「お疲れ様」

栞はニコッと微笑んだ。


淳基 「……綺麗」

栞 「えっ?何?」

淳基は照れて下を向いた。

淳基 「いや、帰ろうか」

栞 「うん、忙しかったね」

淳基 「疲れた、スカートって寒い」

栞 「何もはかなかったの?」

淳基 「うん、トランクス1枚、腕と足の毛も剃られた」

腕を栞に見せた。

栞 「ふふふ、坂本くんはトランクス派なんだね(笑)」

淳基 「あっ、今日はだよ、部活ないし…俺のパンツなんてどうでもいいんだよ(笑)、出ようか」

栞 「うん」


2人は教室を出て一緒に栞の家まで送ってくれたのだった。

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