すべてはあの花のために❽
「(……え)」
どうしよう。
「(え……)」
……どう。しよう……。
「(えー……)」
自覚した途端。……溢れる。
やばい。これはまずい。
モノクロの世界。モノクロだった世界。
ハナを見つけた瞬間、その世界に色がつきはじめた。
……でも。
ハナを好きだと自覚した瞬間。
オレの世界が。モノクロだった世界が。ハナの色一色に、染まったんだ。
……でも。
『あの子のこと、大切にしてあげてね』
……うん。そうだね。
きっとハルナは、オレがハナを想ってるってわかっていたから、そんなことを言ったんだ。
「(……大切にする。ぜったい、助けてあげるんだ)」