青にきらめく世界は、君の色でできている。
「ただ……何?」
音無さんはコテンと首をかしげながら、俺の言葉の続きを待っている。
「……ううん、何でもないよ」
「え、何々? 教えてよ~」
音無さんは不満そうに唇をとがらせている。
だけど、自覚したばかりの、見過ごすことができなくなってきたこの気持ちは、今はまだ伝えない。
もう少しだけ、気持ちの整理をする時間がほしかった。
胸の中に広がるはじめての感情に戸惑っていた、その時。
「蒼空?」
――その声が耳に届いた瞬間、自分の心の中がスッと冷えていくのが分かった。