本当の愛を知るまでは
再び車が走り出し、着いた先はなんと会社だった。
「あの、社長? どうしてまたここに?」
「いいから、俺のオフィスまでついて来て」
「えっ、こんな格好で? 誰かに見られたら困ります」
すると光星は、少し考えてから花純の手を引いて歩き出す。
「裏口から入ろう。エレベーターのすぐ横の通路に出られる」
「はい」
駐車場を横切り、ドアを開けると、言葉通りエレベーターホールのすぐ横に出た。
高層階エレベーターに乗り込むと、ようやく花純はホッとする。
「花純」
呼ばれて花純は顔を上げた。
「はい」
「浴衣、よく似合ってる。大人っぽくてすごく綺麗だ」
「ありがとうございます……。でも、あの、どうして?」
「ん? 10分後に分かるよ」
腕時計を見ながらそう言う光星に、花純はますます首をかしげる。
エレベーターが52階に到着すると、二人で光星のオフィスに向かった。
「あの、社長? どうしてまたここに?」
「いいから、俺のオフィスまでついて来て」
「えっ、こんな格好で? 誰かに見られたら困ります」
すると光星は、少し考えてから花純の手を引いて歩き出す。
「裏口から入ろう。エレベーターのすぐ横の通路に出られる」
「はい」
駐車場を横切り、ドアを開けると、言葉通りエレベーターホールのすぐ横に出た。
高層階エレベーターに乗り込むと、ようやく花純はホッとする。
「花純」
呼ばれて花純は顔を上げた。
「はい」
「浴衣、よく似合ってる。大人っぽくてすごく綺麗だ」
「ありがとうございます……。でも、あの、どうして?」
「ん? 10分後に分かるよ」
腕時計を見ながらそう言う光星に、花純はますます首をかしげる。
エレベーターが52階に到着すると、二人で光星のオフィスに向かった。