好きなのに、進めない。【番外編】

試験期間の葛藤

中間試験、期末試験…
テンションの下がるこのワード。俺は結構好きだったりする。いや、試験は嫌いだけど試験期間中が好きだ。

試験前は勉強をしろ！って事で、試験1週間はすべての部活が休みになる。部活が無い分早い時間に教室からみのりと帰れるし、その後に2人で勉強することに。
みのりは図書室でしようって言うけれど、せっかく2人きりになれるチャンス逃せない！
校内だと、どこに行っても追っかけの女どもがうるさいし、ちらちら向けられる視線もウザい。さらに、みのりの陰口を言ってるやつらもいる。、何よりも2人になりたい！なんとか言いくるめて、俺の部屋でやる事になったが…これが間違いだった！

共働きで両親がいない俺の家は完全に2人きり…と、なると俺のというか男の事情が色々変わってくる。付き合う前にも体の関係があるけれど、付き合った後はもう歯止めが効かない。隙あらば、イチャイチャしたくてしょうがない。
勉強なんてどうでもいい。高校生の男子なんてこんなもんだ！

真面目なみのりは、勉強する気満々で机に教科書を
広げているが、結んだ髪の毛のうなじ…
リップクリームを塗った唇…
床に座って少し上がったスカート…
気になる事が多すぎて、すでに勉強し始めている横で悶々と色んなものと戦う俺。
男バスキャプテンとして、テストで低い点数は取れないから勉強はするけれど…このままじゃ集中できない！

試験までの残りの期間は、図書室でか教室で勉強しようと思い直した司でした。