一途すぎる上司は、一人でも楽しそうな部下を甘やかしたい
三章
デート当日。

私が映画館の前に着くと、千田さんはもう来ていた。

千田さんは私を見つけると、すぐに近寄って来てくれる。

「内海は私服も可愛いな」

さらっと甘いことを言う所は変わっていないらしい。

「映画のチケットは予約してあるけれど、もう中に入るか?」

「ダメです!」

「え?」

シアターの中に入ることを急に拒否した私に千田さんが驚いている。
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