梓沢くん、拾っちゃいました。
「え?」

 わたしはびっくりして固まる。


「家に帰る途中、公園の前通るんだけど」

「桃瀬さん公園のブランコでずっと泣いてて」

「泣いてる時に声かけられるの嫌だろうなって思って、家出ってことで桃瀬さんに近づくことにしたんだ」

「それで一晩だけだけど一緒にいられて、もっとずっと一緒にいたいなって思った」

「桃瀬さんが嫌じゃなければだけど…」


 わたしはぎゅっと抱き締め返す。


「嫌じゃないよ」


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