超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する
たくさんキスされて、たくさん触れられて、テラスの体は充分反応しているのに。
指一本で激痛。
アンセムもあの手この手で頑張ってみたが、相当キツイようで、しかも緊張から体の力がどうしても入ってまい、断念したのだ。

最後まで至らないなんてアンセムは初めてだった。
テラスをガッチリ押さえ込んで無理してでもしようと思えばできるのだが、痛がって、謝りながらも体が逃げてしまうテラスを見ると、どうしても可哀想で強行突破はできなかった。
ここまで待って、まだ延期されるアンセムも充分可哀想なのだが。

「もう、私はどうしてこんななんだろう…」

しょげるテラス。

「そんなに落ち込むなよ。大丈夫。少しずつ慣らせばいい」

「うん…」

「とりあえず、1日おきかな」

「え!?!?」

テラスは固まった。

「何か問題ある?」

「いや…、え~と、その…」

しどろもどろなテラスを見て、アンセムは意地悪な気分になった。

「それとも」

体を起こし、テラスに覆いかぶさる。

「これから再チャレンジしようか」

唇が触れるか触れないかの距離で囁いた。

「ひーーん…許してください…」

半泣きのテラス。
アンセムは必死に笑いを堪えて、なお攻める。

「オレは、早くテラスと繋がりたいよ…」

低く呟いて、チュッとキスをし、体勢を変えてテラスの隣に横になった。

「……?」

ぎゅっと目を瞑っていたテラスは、状況が変わったことに気付いて目を開けた。
横にはイタズラっ子の顔をしたアンセム。
からかわれたことに気付くテラス。

「なに?期待した?」

アンセムはまだまだ意地悪だ。

「いえ…ホッとしました…」

「なんだって?」

テラスの回答に不服で、アンセムは腕を伸ばす。

「うわっ!」

危機を感じてテラスはくるりとアンセムに背を向けた。
アンセムは構わず背中から抱き締める。
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