君の瞳にこの愛を捧ぐ〜凄腕眼科医の執着愛〜
東京DAYS
(千紗side)
『週末暇かい?ちょっと頼み事があるんだけど…』
金曜の昼下がり、同僚の麻里奈ちゃんと中庭の隠れ家みたいな東家で遅い昼食をとっていると、佐久間先生からのメッセージが入る。
スマホのメッセージは音で読み取る機能があるから、目が見えなくても問題無い。
見えなくなってから盲者の為の最新機能の便利さに感心する事ばかりだ。おかげで見えていた頃と別段変わらず生活は出来ている。
「先輩、最近メールよく来ますよね。もしかして、彼氏でも出来たんですか?」
麻里奈ちゃんが揶揄ってくるから、慌てて両手を振って否定する。
「まさか、そんな事あり得ないよ。目が見えない私なんて恋愛対象外でしょ。」
自虐ネタのようにそう言って笑う。
「何言ってるんですか。見えないとか見えるとか、そんな事、恋愛に関しては小さい事です。私はそんな事で彼氏は選びません。」
大きく否定するのはきっと弟さんを思っての事。彼女の弟は生まれつき目が不自由だと聞いている。
彼女はこの病院で唯一私の理解者で、いつも私の目となり歩いてくれる。そして恋多き女を自称するほど恋愛体質らしく、今年新卒で入社してから知る限り、既に彼氏が2回変わっていた。
「麻里奈ちゃんみたいな考えの人は少数派だよ。でも、少しだけ希望をもらえたからありがとう。」
「先輩はもっと積極的に恋愛するべきです。美人なんだから勿体無い。何なら今度一緒に出会い系パーティー行ってみませんか?絶対モテますよ。」
いつも消極的な私の背中を押してくれる。
「私はいいよ…。人が多いところは疲れちゃうから。」
それでもやっぱり恋愛をする気はない。傷付くのも傷付けるのも嫌だから…。
昼食を食べ終えて佐久間先生に返信する。
『お疲れ様です。特に週末、用事は無いですが。何かお手伝い出来ますか?』
佐久間先生は、たまにお食事を一緒にしたり、ご家庭にお邪魔して奥様とお菓子作りをしたりと、一人暮らしの私を気遣い目をかけてくれる。
独りで暇な週末ばかりの私にとっては唯一の特別な週末をくれる。
返信して直ぐにスマホが鳴る。佐久間先生からだ。
「もしもし、お疲れ様です。どうしたんですか?」
こんな事は珍しいからちょっと驚き気味で電話に出る。
『お疲れ様。昼休みかい?今、電話大丈夫?』
この声は佐久間先生だ。
「はい。どのようなご用件ですか?」
『実は、日曜日に東京で開かれるシンポジウムに行ってみないかと思ってね。最新の眼科の医療技術の進歩に関するシンポジウムで、君にとっても良い刺激になれると思うんだ。』
「シンポジウム…ですか?」
『最新のバリアフリーの体験や盲者に向けての便利グッズとかいろいろ体験できてね、千紗ちゃんが気になってる料理器具なんかもいろいろ見れて興味深いと思うんだ。』
「面白そうですね…。でも、私ここ2、3年実家に帰っていなくて…ちょっと東京は久しぶりです。」
少しの不安を思い消極的になる。
『新幹線代も宿泊費も全部諸々病院持ちで、君は参加してリポートを書くのが仕事だ。休日出勤手当も付くぞ。』
要は仕事でシンポジウムに参加して、その体験を報告するという仕事の一環らしい。
『しかも、月曜日は振替休日にしてくれて構わない。どう、行ってみる?』
「そうですね…。たまには東京もいいかもしれません。行ってみます。」
恐る恐る返事を返すと、
「そうか、良かった。君以外にこんな適任者はいないと思ってから嬉しいよ。」
そう、佐久間先生はテンション上がる喜んでくれた。
『週末暇かい?ちょっと頼み事があるんだけど…』
金曜の昼下がり、同僚の麻里奈ちゃんと中庭の隠れ家みたいな東家で遅い昼食をとっていると、佐久間先生からのメッセージが入る。
スマホのメッセージは音で読み取る機能があるから、目が見えなくても問題無い。
見えなくなってから盲者の為の最新機能の便利さに感心する事ばかりだ。おかげで見えていた頃と別段変わらず生活は出来ている。
「先輩、最近メールよく来ますよね。もしかして、彼氏でも出来たんですか?」
麻里奈ちゃんが揶揄ってくるから、慌てて両手を振って否定する。
「まさか、そんな事あり得ないよ。目が見えない私なんて恋愛対象外でしょ。」
自虐ネタのようにそう言って笑う。
「何言ってるんですか。見えないとか見えるとか、そんな事、恋愛に関しては小さい事です。私はそんな事で彼氏は選びません。」
大きく否定するのはきっと弟さんを思っての事。彼女の弟は生まれつき目が不自由だと聞いている。
彼女はこの病院で唯一私の理解者で、いつも私の目となり歩いてくれる。そして恋多き女を自称するほど恋愛体質らしく、今年新卒で入社してから知る限り、既に彼氏が2回変わっていた。
「麻里奈ちゃんみたいな考えの人は少数派だよ。でも、少しだけ希望をもらえたからありがとう。」
「先輩はもっと積極的に恋愛するべきです。美人なんだから勿体無い。何なら今度一緒に出会い系パーティー行ってみませんか?絶対モテますよ。」
いつも消極的な私の背中を押してくれる。
「私はいいよ…。人が多いところは疲れちゃうから。」
それでもやっぱり恋愛をする気はない。傷付くのも傷付けるのも嫌だから…。
昼食を食べ終えて佐久間先生に返信する。
『お疲れ様です。特に週末、用事は無いですが。何かお手伝い出来ますか?』
佐久間先生は、たまにお食事を一緒にしたり、ご家庭にお邪魔して奥様とお菓子作りをしたりと、一人暮らしの私を気遣い目をかけてくれる。
独りで暇な週末ばかりの私にとっては唯一の特別な週末をくれる。
返信して直ぐにスマホが鳴る。佐久間先生からだ。
「もしもし、お疲れ様です。どうしたんですか?」
こんな事は珍しいからちょっと驚き気味で電話に出る。
『お疲れ様。昼休みかい?今、電話大丈夫?』
この声は佐久間先生だ。
「はい。どのようなご用件ですか?」
『実は、日曜日に東京で開かれるシンポジウムに行ってみないかと思ってね。最新の眼科の医療技術の進歩に関するシンポジウムで、君にとっても良い刺激になれると思うんだ。』
「シンポジウム…ですか?」
『最新のバリアフリーの体験や盲者に向けての便利グッズとかいろいろ体験できてね、千紗ちゃんが気になってる料理器具なんかもいろいろ見れて興味深いと思うんだ。』
「面白そうですね…。でも、私ここ2、3年実家に帰っていなくて…ちょっと東京は久しぶりです。」
少しの不安を思い消極的になる。
『新幹線代も宿泊費も全部諸々病院持ちで、君は参加してリポートを書くのが仕事だ。休日出勤手当も付くぞ。』
要は仕事でシンポジウムに参加して、その体験を報告するという仕事の一環らしい。
『しかも、月曜日は振替休日にしてくれて構わない。どう、行ってみる?』
「そうですね…。たまには東京もいいかもしれません。行ってみます。」
恐る恐る返事を返すと、
「そうか、良かった。君以外にこんな適任者はいないと思ってから嬉しいよ。」
そう、佐久間先生はテンション上がる喜んでくれた。