過つは彼の性、許すは我の心 壱
「はあ…なるほど」
フレアめ、やっぱり良いイメージ湧かんな。
「後、天條獅帥」
「天條君?」
「つ、惣倉君!」
なんで天條君?
何やら大慌てての今清水君と首傾げ過ぎて斜めになっている私に、惣倉君は。
「天條家に生まれた待望の嫡子。嫡子は天條家では特にアラヒトガミ扱いなんですよ、だからその神様の不況を買うなんてあってはならないんです」
「アラヒトガミ?」
初発ワード、アラヒトガミ。
惣倉君は書類の端にシャープペンシルで何事かと書く。
現人神あらひとがみ…こう書くんだ。
「ほら聞いたことありません?皇族は元々神様の血を引いているって」
「確か天照大神の血を継いでいる…んだよね」
おばあちゃんから日本神話についての本を借りた時に色々調べたことがある。
世界で1番長く続く皇室の礎を築き上げた日本神話の最高神たる存在。
小さな頃は神様が現実に存在するんだ凄いなあと深くは考えていなかったけれど、改めて考えて見ると古から続くその歴史に何だか感動してしまう。
………あれ、じゃあ。
「天條君のお家も何かの神様を祀っているってこと?」
惣倉は静かに頷いた。
「…そうらしいですね、ただ何の神様を祀っているかまでは俺も知りませんね」
「…惣倉君ってもしかして天條君のお家の関係者?」
私の言葉に惣倉君はふっと口角を上げて、