アラサーの私が、なぜか御曹司で超絶イケメンの年下男子から、溺愛されました
本来なら、即座に『嫌よ!』って拒絶するところだけど、なんか、それもアリかなあ、なんて思ってしまった。どうせ吉田君への想いは、叶わないのだから……

「すごく条件のいい人なのよ。二枚目で、エリートで、歳だって若いんだから、お見合いするのが不思議なくらいよ。ほら、葉子も見て見て?」

母は、嬉々とした仕種で封筒から男性の写真を取り出した。それをチラッと見たら、確かに二枚目とは思うけど、吉田君には遠く及ばないと思った。悪いけど。

「お父さん、断るの、大変?」
「ん……葉子にいい人がいれば、きっぱり断れるが、いないとなるとなあ。母さんが言う通り、条件がいい青年だから、断る理由が難しいな」
「だよね……」

私は封筒から履歴書みたいな紙を取り出し、それを読んでみた。母と一緒に。それによると……

名前は野田正樹さん。年齢は34歳。まあ、若いと言えば若い、かな。ご両親は健在で兄弟はなし。一人っ子かあ。そこそこの大学を出て商社勤め。たぶんお給料は高め、かな。

「どう? 申し分ないんじゃない?」
「ん……そうかも」
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