ホスト科のお世話係になりました
また怒られると思って自然と身構えてしまう。
「こういう仕事だ。最初はミスくらいあるだろう。だけど、次はないからな」

「え、あ、はい」
コクコクと頷いてからよく考えてみる。
次はないってことは、今回は許してくれるということだ。
「あ、ありがとう!」

解雇されなかったことが嬉しくてつい大きな声になってしまう。
すると汰斗はムッとした顔つきに戻って「調子に乗るな」と、言われてしまったのだった。

それから私は侑介の親に連絡して迎えを頼んだ。
その間に部室内にあったハチミツとレモンで暖かな飲み物を作って全員に振る舞った。

「おぉ、うまいな!」
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