Dearest 2nd 〜Moon〜
××小学校って……
「…───どこやっけ…」
関西やっけ?
それとも北海道…?
「…ん~…?」
うーんと頭を捻り、ポストからリビングまでの短い距離を引き返す。
「何だった?」
「んー、同窓会の誘い。」
「へぇ…。
ま、どーせ純の事だから、どこの小学校からか分からないってオチだろ?」
「……正解。」
最もな推理を挙げる吾郎に下手な言い訳が出ずに頷いた。
…───その理由は親父の転勤。
国際的な大企業で働く親父の都合で、幼い時から色んな場所を転々としていたからだ。
日本の北から南の果て、もっと大きく言えばヨーロッパやアメリカまで。
…───そのせいか、転校しても馴染んだ頃には再び転校ってパターンが多くて。
だからこんな風に××小学校っていきなり言われても、頭の中からその記憶を引っ張り出すのは一苦労だった。
「……えーと…××小学校××小学校……
幹事は…」
“浦 弥生”
「………」
───弥…生………
「────あ!!」
悩みながらも“幹事”の名前を見てピンと来た。
「───分かった、関東や。
この幹事の名前覚えてる…」