Dearest 2nd 〜Moon〜
…──そんな、のどかな時間が流れる中。
────…♪~…
「───あっっっ!!
純ケータイ鳴ってるよ!
もしかしてその女の子からじゃないっ!?!?」
「うるっさいバカ犬!」
しばらくして、ケータイがまたもやメロディを流したと思ったらそれに加わるように壱がキャンキャン騒ぎ出し、それを一喝。
「……」
“もしかして”、なんて淡い期待を抱くも──…
『───もっしもーし♪
朝岡さんっ♪
キョーコでーすっ♪』
━━━━━…ガクッ。
電話の相手は、待ち望んでいた相手とは程遠い人物からだ。
「……ぷぷっ」
俺がうなだれて耳に受話器を当てている様子を見て、壱、マリア、吾郎の三人は声を殺して爆笑中。
『あれぇっ?
もしもーし!朝岡さーんっ!?!?』
「……あぁ、はいはい。繋がってるよ、ごめんごめん。
どうしたん?」
『……あっ、はい!
えっとですね、チヒロさんが卒業したのをキッカケに、あたしが朝岡さんを部活に誘う役に任命されたんです~~♪』
「……はい?」
『───あっ、もちろんチヒロさんから直々受け継ぎました!!』
「…は…はぁ…」
……何だその役。
っていうか俺を誘う役なんか引き継ぎする必要ないんじゃ……
……と。
頭を捻りたくなる疑問がいくつも挙がってくる中……
『あっ、じゃあ早速今から来れますか!?!?
みんな待ってますんで!』
「……え、え?」
『───はい、じゃあ待ってます~!!!!』
「えっ!?ちょっ…、」
────プツッ!
ツー……
ツー……
ツー……