【BL】白銀の恋
それから少し話をしていると
「芽雨」
「旦那様……」
「大丈夫。警察は帰った」
「え?」
疑いが晴れた?
「犯人は見つけた」
「見つけたって……どうやって…」
「色々ある。とにかくお前はもう大丈夫」
旦那様の大きくて優しい手が俺の頭を撫でる
「また明日から料理頼むよ」
「……っはい」
泣くつもりなんて無かったのに
「それと……宙さんでしたっけ?」
「はい」
「貴方さえ良ければいつでもお越し下さい。芽雨に会いに」
「ありがとうございます」
旦那様はそれだけ告げて部屋を出た
俺は良い人の元で働けているんだ
この恩を必ず返す