【完結】七年越しの初恋は甘く熱く、ほろ苦く。


 祥太くんのお父さんは、私の前に座ると「いつでもまた、家に遊びに来なさい。 また美味しい紅茶とロールケーキを用意して、待っているから」と微笑んでくれた。

「……はい。ありがとうございます」

 祥太くんのお父さんは本当に優しい人で、私のことも認めてくれているようだった。

「祥太、母さんにも伝えてあげなさい」

「……ああ、わかった」

 祥太くんは私を連れてお母さんがいるところへと案内してくれた。

「母さん、久しぶり。 今日は、紹介したい人を連れて来たんだ」

「……祥太くん」

 祥太くんは私を隣に座らせると、「母さん、この人が俺の大切な人だ。 絵梨沙って言うんだ」と私を紹介してくれた。

「お母様、初めまして。 和倉絵梨沙と申します。よろしくお願いします」

 私はお母様の遺影に挨拶をした。 遺影を見るに、祥太くんのお母様はとても素敵な人だったんだろうな……というのが一目見てわかった。

「母さん……絵梨沙は、俺の大切な人だ。 将来、俺の奥さんになる人なんだ」

 私たちはギュッと手を繋ぎあった。

「お母様、ふつつか者ではありますが……何卒よろしくお願いします」

「どう?母さん。 絵梨沙、素敵な人だろ?」

 祥太くんは「俺、絵梨沙のこと必ず幸せにするから。……だからさ、ちゃんと見守っててくれよ、母さん」と話した。

「俺も父さんみたいに、一途に誰かを愛せる人になりたいなって思ってるからさ」

「……祥太、くん」

 私はその言葉を聞いて、ますます祥太くんのことが愛おしくなった。
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