幽霊学級
こういうときどんな声をかければいいかわからない。
だけどやっぱりほっとくことはできなかった。
きっとこれは、とっておけばとんでもないことになってしまうと思ったから。
「お節介は無用だからな」
功介がピシャリと言ってまた目を閉じる。
「ちゃ、ちゃんと話をしようよ功介」
「嫌だね。どうしてお前はそう首をつっこみたがるんだ」
「だって、功介のことは友達だと思ってるから。誠のことだってそうだよ。僕はもう友達だと思ってた。だから突然転校したときは本当にびっくりしたし、悲しかったんだよ」
自分だけのけものにされた気分だったとは、言わなかった。
だけど功介にも和彰にもその気持がわかったのだろう、功介が目を開けてうっとうしそうな瞳を向けてきた。
「で? お前はなにを話したいわけ? みんなに謝れって?」
「それはそうだけど、でも今は違う」
僕はそう言うと功介の腕へ視線を落とした。
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