I will love you longer them forever

「手術をすれば助かるのは嬉しかった。でも、手術をすればアリスの体に傷が残る。体にまた傷ができたら、また出会った頃のように嫌がらせをされるんじゃないかって怖かったんだ」

「……そんなこと言っていたわね。だから私、あなたを引っ叩いて「傷が残ることを気にするなら、生きて責任取りなさい！私と結婚して！」って言ったわね」

オスカーの目から涙が零れ落ちる。しかし、その口角は上がっていた。

「プロポーズであんな痛い思いをするのはきっと俺だけだろうね。なかなかいい平手打ちだったよ」

「あの時はオスカーに手術を受けてほしくて必死で、申し訳ないけど力加減なんて考えてなかったわ」

しかし、手術をオスカーは受けることを最後は決意してくれた。二人で手術室まで向かい、手術は無事に成功したのである。

「目を覚まして手術が成功したことをお医者さんに言われた後、オスカーもプロポーズしてくれたわね」

「うん。責任を取るとかそういうのじゃない。ただ、俺の隣には絶対にアリスじゃなきゃダメなんだって手術室に向かっている最中も、手術を受けている最中も、ずっと考えていた。……君以外はありえないって」

「私も一緒よ。オスカーじゃなきゃダメだっていつからか思うようになった。だから、こうして今日を迎えられることが何よりも幸せなの」