脇役だって、恋すれば
「えっ。……青羽くん」
「覚えてたか」
「当たり前じゃん!」
ずっと苗字で呼んでいるとはいえ、名前を忘れるはずがない。絶対本人だって疑っているわけじゃないだろうに、なにを言い出すのか。
彼はテーブルの上で腕を組み、眉をひそめる私をじっと見つめる。
「じゃあ、俺のことも名前で呼んで。〝くん〟もいらない」
ねだるように言われ、鼓動が早鐘を打ち始める。なんでそんな、慶吾さんに対抗するようなことを……。
「い、今さら恥ずかしいよ」
「恥ずかしくなんかない。俺もそうするから」
彼は小首をかしげて、俯き気味の私の顔を覗き込む。そして「ね? 香瑚」と微笑まれた瞬間、胸をわし掴みされたみたいに激しくきゅんとした。
初めて呼び捨てにされただけで、こんなにときめくものなの? 声も一段と甘く感じるし、威力が半端ない。
私も呼ばなきゃいけないのか。慶吾さんの時と似た状況なのに今のほうが断然緊張するけれど、彼が私を見つめたまま待っているので観念して口を開く。
「あ……青、羽」
「うん、ぎこちないけどよしとしましょう。早く慣れてね、香瑚」
くすっと笑った彼が、とってもナチュラルにぽんと頭を撫でた。なんかどんどん距離感が近くなっている気が!
「覚えてたか」
「当たり前じゃん!」
ずっと苗字で呼んでいるとはいえ、名前を忘れるはずがない。絶対本人だって疑っているわけじゃないだろうに、なにを言い出すのか。
彼はテーブルの上で腕を組み、眉をひそめる私をじっと見つめる。
「じゃあ、俺のことも名前で呼んで。〝くん〟もいらない」
ねだるように言われ、鼓動が早鐘を打ち始める。なんでそんな、慶吾さんに対抗するようなことを……。
「い、今さら恥ずかしいよ」
「恥ずかしくなんかない。俺もそうするから」
彼は小首をかしげて、俯き気味の私の顔を覗き込む。そして「ね? 香瑚」と微笑まれた瞬間、胸をわし掴みされたみたいに激しくきゅんとした。
初めて呼び捨てにされただけで、こんなにときめくものなの? 声も一段と甘く感じるし、威力が半端ない。
私も呼ばなきゃいけないのか。慶吾さんの時と似た状況なのに今のほうが断然緊張するけれど、彼が私を見つめたまま待っているので観念して口を開く。
「あ……青、羽」
「うん、ぎこちないけどよしとしましょう。早く慣れてね、香瑚」
くすっと笑った彼が、とってもナチュラルにぽんと頭を撫でた。なんかどんどん距離感が近くなっている気が!