魔術罠師と犬魔法(第二部)
犬エルフ姉弟とサキュバス姫・原人騎士

資料:登場人物と世界観

(※)時期的には「魔術罠師と狼娘」の直後・続き。


☆世界観
人間と魔族が世界の支配圏を二分している。魔族は人間を捕食して酵素・栄養素を補給しないと生きていけず、その支配領域では人間は家畜・奴隷的な被支配者である。
また人間側では(特に旧魔王戦役以前)しばしば魔族帝国下での奴隷労働や通商、魔族ギャングの存在によって利益を得ており、支配層・富裕層ではその(腐敗や買収の)傾向が著しく、人間側や世界全体として危機を招いている(魔法協会も特権集団として同様で、同じ人間側の反魔王強硬派に非協力的だったり敵対・裏切り行為すら頻繁)。
作中では魔族やエルフ・ドワーフは人間の亜種であって、魔族側にも人間やエルフは(主に被支配者だが)居住・存在しており、人間同士の二大勢力・異なった政治思想・支配原理の戦いでもある。


☆キャラクターその1
レト、(犬鳴(いなき)レトリバリクス:
獣エルフの少年、変身するとレトリバー狼男。(義兄になった?)トラから貰った大剣と固定・先天才能による回復魔法。温和で従順。

トラ:
人間の魔法戦士。設置トラップ(罠)型の魔術を駆使し、凶悪なフランベルジュ剣を装備。トラバサミの鉄仮面ヘルメットを愛用。レトとは友人で兄貴分(義兄みたいなもの)。

犬鳴ルパ:
レトの姉でトラとは恋仲。変身は「麗しの牝狼」だったのに、窮地を(大型犬と思って)救ったトラとの間では(懐きすぎて)急速に犬化している。

サキ:
サキュバス姫騎士(推して知るべし)。魔族ハーフで伯爵(中級魔王)の娘だが、魔族たちの異常な残虐さに適応できず、仲が良かった支持者の領民の人間たちと脱走。ほんわかして天然さん・アホっぽいように見えるが、頭が良く極めて有能(回復・治療や薬品製造、基本的な能力・戦闘力も高い部類)でかなりデリケート(性格は良く、少し寂しがり?)。屯田兵村のリーダー格の一人。


☆キャラクターその2(屯田兵村の関係者)

クリュエル・サトー:
反魔族レジスタンスの「リベリオ屯田兵村」山塞・村落地域のリーダー格。トラの魔術学校時代からの学友・友人(先輩らしい)。
「原人騎士」と呼ばれるのは、エルフの革鎧と自作の魔術石器(付呪した石器)を駆使するのが原始人さながらだから。聖剣詐欺村で封印されていた剣を見破って強奪したことも(実はこのシリーズの最初に思いついた・書いたエピソード)。

キョウコ:
森林エルフのマタギ狩人なお姉さん。犬鳴ルパ、ミケナやサキとは友人関係で、カエデなどからは(体育会系的な意味で)先輩としてリスペクトされている。クリュエルの妻(?)で、その所有・占有権を巡って「山の女神」と殴り合った猛者。

ミケナ・フロラ:
森林エルフの女魔法使い、レトには憧れのお姉さんらしい(?)。妹分のカエデとコンビ?

カエデ・ジャロスタイン:
ドワーフ娘の女戦士。体育会系、ボクシングとキックが得意な「打撃の鬼」。
ドワーフ少年のルークスから片思いされている?

ルークス・アルケスミス
リベリオ屯田兵村に避難してきたドワーフの少年で、鍛冶屋志望。レトやカエデと友人。

ラーザロ・マルクト
魔術協会からクラス3の評価・称号を贈られたハイエルフ(見た目は青年だが、ハイエルフの長命ゆえに長老格?)。所属はジェス教会で、イスラ明王寺院、天使神社などの宗教的な組織・集団(各系統の魔術を保有している)ともつながりがある。ミケナ・フロラの恩師や先輩らしい。

ヨナ神父
魔術協会とは別系統・別組織のジェス教会の聖職者(若干の魔法能力があるが、あまり積極的な戦闘向きではないらしい)。クリュエルの友人。
※旧作でも登場しているが固有名がなかった。

ジョナス:都市ボンデホンの防衛軍大尉、歴戦の戦士。壮年のややお偉いさん(中間管理職)、反魔族レジスタンスとは協力関係・理解者。反魔族強硬派の上官・同僚や参事会議員らと共に都市内の親魔族派ギャングと暗闘。

サワラ:反魔族レジスタンスの世話役・協力者で、都市ボンデホンのカフェ・商店を拠点・連絡事務所と兼用にしている。元軍人・曹長で、ジョナス大尉とは長年の盟友。


☆キャラクターその3(魔術協会と魔族など)

アルチェット
「半魔のピエロ」。魔術協会の魔術者でピエロ風のファッションや服装。便宜主義の傾向が強い。
母親が魔族(家・別邸の地下座敷牢で有閑マダムしている)で、側近・配下にアビス(深淵)エルフの鮮魚姫メイドのペーシャがいる。

アリオン
魔術協会の魔術者、クラス5(能力的には上位ランク)。宮廷貴族風の服装で片眼鏡の「スナイパー」。

ゴンゴラゾ
中央からきた親魔族利権ギャングの腐敗政治ディーラー、かなりの有力者。

パリオ
魔術協会の老魔術師。権力至上の策略家。

シェリー:
魔族の羅刹娘で、サキとは旧知で因縁がある(友人だったが食人・対人間のスタンス・考え方の違いで決裂したらしい)。純血に近いらしいが家門は下級魔族出身で上昇志向が強く、やり方の悪辣さもあって人間から恐れられ、魔族の間では「女傑」との評価らしい。人間のギャングや「魔族寄りのエルフ」氏族であるアビスエルフ(鮮魚人など)を配下にしている。

ニキータ伯爵家:
サキの生家だが兄二人が継承争いしている(た?)。


☆キャラクターその4(レサパン商会、旧作と外伝?)

ファルコン・チャン:
魔獣「レッサーパンダ」になったドワーフのカンフー魔導師(眼帯が特徴?)。諸々の反魔族レジスタンスでも中心的メンバーで、クリュエルやトラの戦友。
「レサパン商会」と通商されるグループを率いて独自の拠点を持っている(本人もレサパン商人と呼ばれる)。変身している理由は「山の女神」の祝福且つ呪い(パワーアップと浮気防止で、山の女神または正妻にキスされたときだけ人間・ドワーフの姿に戻るらしい)。一説では獣エルフで常時変身しているだけという見方もある。

ガジュマル・リー:
エルフ・ドワーフ(混血)で助・郭と共にファルコン・チャンの部下。刺青スキンヘッドでいかついが、付き合いのあった人間の村が魔族に蹂躙されたり妹を誘拐・殺害されて武闘派の復讐鬼になった過去がある。

(※)レサパン商会。魔族帝国の支配や侵攻で被害を受けたり、故郷の村が地獄になったため、失地回復を目指しているドワーフやエルフが主体のグループ。シンボルは古代大陸の青天白日旗で別名「青党」、よく上着の背中などにマークがある。いつぞや魔族の使役魔獣「ラリった食人パンダ(筋肉増強剤)」を乱闘で二百匹くらい殺したらしい。


☆キャラクターその5(未定、敵)

ケテル丸木戸、ミャダイ、ウェクサ
魔術協会の魔術者。親魔族勢力で変質者・ギャングだがクラス評価は高い。
バックに麻呂・オジャラーやオマル・マオなどの魔術協会で最高幹部クラスの(政治的)実力者がおり、配下にアフメド・ウォンなどの暗殺者や鮮魚人(深淵エルフ)・ゴブリン(暗黒猿・退化ドワーフ)の部族集団などともつながりを持っている(代表者として鮮魚戦士キム・ギョーやゴブリン族長アナグラ・パークなどがいる)。
(※)ケテルはSCP(SF創作怪談)で「極めて危険」を意味するランク付けで、元来・語源はヨーロッパの神秘思想に由来。丸木戸はマルキド・サドから。

比寅(ひとら)、シンピン、シュタリン、ブガリョフ、ポルーポト、亜眠(あみん)、キンペ
魔族の侯爵・伯爵・子爵・男爵などの「魔王」や上級騎士などで残虐非道。
(※)名前は頭のおかしい独裁者などに由来。
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