DEEP BLUE
「───深青って書いて“みお”かぁ……
すごいね。綺麗な名前だね……
あたしってば太郎なんて酷いあだ名付けてごめんね……」
深青………
海が好きなあなたにピッタリの名前だね……
“愛美さんの本名、教えて下さいね”
「─────あたし…
“彩”って言うの……本当の名前……
“彩り”って書いて彩…………」
─────ポタっ……
ポタポタっ……─────
ねぇ深青
生きていたらどんな顔で反応してくれた?
また“ピッタリですね”って“素敵です”って
あの可愛い笑顔で笑ってくれたかな?
驚いてくれたかな?
見たかったな。
もっと早く伝えれば良かった
「名前………
教えるの遅くなってごめんね……」
本当は生きてる時に教え合いたかったね
互いに本当の名前も何も知らない。
ただただ毎日くだらない事言っては笑って
何か辛い事あったら海まで車飛ばして
同じ風を感じたりして
一緒に海の奥深くまで潜って
漆黒の夜の海を見ては涙を流して
キラキラ輝く海を見ては夢中ではしゃいでいた
あたし達は
そんな二人だった