桃色
今日も部活帰り。


私達は疲れた体を夕方の涼しい風で冷ましながら並んで歩く。


いつものように、なつと千絵と話で盛り上がる。


すると、いきなり千絵が話し始めた。


「そうそう、三宅君ってね、かなり前に彼女と別れてるらしいよ」

「えっ?そうなん?水嶋、ラッキーやん!」


なつがそう言って嬉しそうにあたしの肩を叩く。


「やっぱり、それ、本当だったんだね・・・」


私の言葉を聞いて、二人は目を合わせていた。


「もしかして、知ってたの?」


千絵が聞いてきた。


「うん・・・。ヒロ君が彼女と別れたこと聞いてた」

「そっかぁ・・・。でも、それって誰に聞いたの?」

「あのね、ヒロ君が言ってた・・・」

「本人から聞いたん?それって、絶対、水嶋のこと好きってことじゃん!!」


なつが興奮気味にそう言った。


「そんなことないと思うけど・・・。だって、ヒロ君最近、愛ちゃんと仲いいし」

「絶対、大丈夫だよ!!」



私は、不安だった・・・。


だからこそ、なつの言葉が嬉しかった。




でも、この頃から私はヒロ君以外の人のことが気になっていくんだ。


自分でも気付いていなかったけど。



好きになっちゃいけない人だったのに・・・。


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