桃色
「えっ、みんな??」


私達の周りに、中学の同級生がいた。

笑顔のみんな。


一体、どうしたの??


健ちゃんに千絵になつに、梨花に美鈴ちゃん
にヒロ君に愛ちゃん・・・。

恵美ちんも部活の仲間達。

みんなみんな笑ってる。

先生もいる。

あれっ?あそこにいるのは、後輩の子達。

桃っちゃん~、おめでとう~!なんて
言いながら、泣いている。

さっきまで、みんないなかったのに・・・。



「今日は、何がなんでも絶対来いって、
 俺らの代、全員に言うてたんだよ!」

健ちゃんが私達の前に来て、力強くそう
言った。


「全員って?全員って・・・。
 本当にみんないるの?」

私が聞くと、健ちゃんは笑って、

「全員、揃えた!!」

そう言った。


私は、周りを見回した。

「ホントだ。みんな、みんないる・・・」

すると、

「お前ら、どんだけ待たせんだよ!
 時間かかり過ぎなんだよ!!
 何年待たせたら気がすむんだよ!!!」

健ちゃんが大きな声でそう言って、笑う。


「何だよ、これ・・・。 
 何で、センコウまでいんだよ!?」


ゆぅ君は、かなり動揺していた。

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